2007年03月25日
夢の卵
今でも時々思い出す
幼い頃に抱いた夢
あれはいつかの誕生日
母は即席インタビュアー
テレコのマイクを差し出して
ほほえみながら問いかけた
「あなたは将来、何になりたいですか?」
私は少しはにかんで
無邪気に元気にこう言った
「大工さん!」
インタビュアーはさらに問う
「どうして大工さんになりたいの?」
私は少し間をおいて
考えながらこう言った
「犬小屋とか、たてたいから!」
ずいぶん昔の話だが
妙に記憶に残る日々
人はみんななにがしか
夢を抱えて生きている
夢の形はひとそれぞれ
大事に育てる人もいる
いろいろ探す人もいる
夢を無くした人もいる
されど意識しようとしよまいと
夢は常にそこにある
時に無邪気で、時に不毛
時に無慈悲で、時に美しい
私の夢はなんだろう?
自問するも、答えはない
幼い頃に抱いた夢
子供のころに描いた夢
学生時代に育てた夢
社会にもまれて失くした夢
すべては私の中にある
心の中で生きている
夢は常にそこにある
いつか世に出る日のために
Posted by 手裏剣税理士 at 09:33│Comments(0)
│なにもん